特集ー温度波熱分析法(TWA)ISO 承認
・温度波熱分析法(TWA) ISO 承認
当社で採用しております温度波熱分析法(TWA)は、かねてより国際標準(ISO)のプラスチックの分析部門(熱伝導率測定)へ提案してまいりましたが、2004年12月9日に 開催されたISO/TC61/SC5(物理・化学的性質)国内委員会において、ISO-CD案が承認されました。
TWA法は当社技術顧問森川淳子氏が中心となって、国際会議にて討論を続けてきましたが、ISO新規提案(ISO/AWI 22007-3)として2004年8月に国際投票で承認されたのを受け、ISO/TC61第53回会議(中国・成都 2004年9月16日ー22日)での正式結果を報告したものです。数年以内の制定にむけて、大きな一歩を踏み出しました。

2007年9月15日より22日までインド・ゴアにて、第56回ISO/TC61 Meetingが開催されました。
プラスチックの熱伝導率/熱拡散率の測定法として、温度波法に関する審議の全てが終了し、ISO発行に向けての最終作業に入ることが、9月18日の会議で正式に承認されました。ISO新規提案(ISO/FDIS22007-3)

2008年10月 ISO の最終投票で採決承認され、ISO 22007-3 として確定しました。
2008年12月8日  ISO 22007-3 は正式発行されました。


ISO 22007-3の詳細については以下のサイトをご参照下さい。

http://www.iso.org/iso/iso_catalogue/catalogue_tc/catalogue_detail.htm?csnumber=41063


温度波熱分析法(TWA)とは?

図1に示すように、基板(Substrate)に挟まれた厚さdの板状の試料の表面(x = 0)で、角周波数ωの周期発熱j(t) を発生させたとき、試料が熱的に充分厚いならば、試料裏面(x=d) での温度変調は、試料表面での温度変調と比較して、位相が遅れ振幅強度が減衰します。αは熱拡散率(m2/s)です。
ここで温度の位相差にのみ着目すると、位相差Δθはx = 0の面とx = d の面での位相の差分で、以下のように表せます。

この式より、厚みdが既知の試料について、一方の面で変調周波数ωを変化させて交流状に加熱し、そのときの裏面における温度変化の位相遅れΔθを測定することによって、熱拡散率αを求めることができます。この測定においては、試料の加熱面と裏面における温度変化の位相差により熱拡散率を求めるので、温度の絶対値を必要とせず、高精度な測定が可能になります。(Tips 温度波熱分析の原理とは?)

図1

ISO(International Organization for Standardization:国際標準化機構)とは、国際的に通用させる規格や標準類を制定するための国際機関として1947年に発足した非政府組織で、当初は推薦規格の発行に留まっていたが、1971年に国際規格となり、今日まで 13,700の規格を作成してきました。

ISOの組織およびISO規格化の流れについては以下のサイトをご参照下さい。

http://www.hido.or.jp/ITS/TS/TSF/4_iso.html