電子材料を実際の使用温度で測れますか?
アイフェイズ装置群の主要目的に電子材料の伝熱測定があります.接着材,放熱材,銀ペースト,銅箔,基板材料,ポリイミド,PEEK,PPS,SiC,シリコンウエハなど多岐にわたります.多くは室温での比較評価になりますが,実装された機器では100℃あるいは150℃と高温になることもしばしばです.そのために放熱材料が必要となるわけで,実際の温度での熱物性測定が重要になると思います.というのも室温と高温ではかなり値が違うからです.高分子も,セラミックスも熱拡散率(熱伝導率)は温度上昇に対して低下の傾向になります.
とくに放熱が重要な材料の設計データを得るためには,モバイルM3type2 温度可変をおすすめします.ある程度の厚みが必要,といっても100μ程度ですが,簡単に短時間で温度依存性が得られるのは現場感覚として重要なのではないでしょうか.現在は180℃まで0.1℃ステップで変化させての測定ですが,必要とあればもう少し高温までの装置をオーダーメードで開発します.ただし温度依存性を得るために,type1よりセンサー感度が特に室温付近での感度が落ちますので,type1,2の併用をおすすめしております.アンプは共通にできます.